芝桜とぶんぶく茶釜 [くま旅百景]
GWの話しで恐縮です^^;
連休前半は天気が良かった。
ていうか、GWの予報はずっと天気が良い日が続くでしょう・・・なんて最初は言ってたような気がしますが^^。そうそうそんなことは起きないわけで、後半は雨が降ったりで、すっきりしませんよね。後半にお出かけの人はちょっと残念でしたね。かくいう私も少しやられましたが、今回はまだ天気の良い前半のお出かけのこと。
今回は近場で行ったことないところということで、群馬県の館林の茂林寺周辺へ出没してきました。
通勤電車は東武線からの乗り入れ車両もあるので、東武沿線の観光情報が車内ポスターとして掲げられていました。
その中でずっと気になっていたのがここ、野鳥の森フラワーガーデンの芝桜の写真。庭一面に芝桜が咲いているのですが、花の色で絵柄が描かれているのですよね。ドレスと指輪です。ここはベルジューネ館林という結婚式場で、その庭の芝桜を一般に公開してるらしいのです。ソメイヨシノもあるので入園できるのは3月下旬からGW頃までの期間限定なわけです。ということは、花が終わってしまったこの時期はもう閉園してるでしょうね。また来年♪
最寄の駅は東武伊勢崎線茂林寺前。
当日は朝から良く晴れて気温もどんどん上がったようで、確か27℃くらいにはなったかと思います。それでも都心にいるよりははるかに楽です。家を出てから2時間近く電車を乗り継いで降りた茂林寺前駅は、周りに高い建物はないとっても見晴らしの良いところです。車も少ないし駅前にコンビニがない!お茶でも買おうと思っていましたが無理^^;。だけど嫌いじゃないです。
レンタル自転車のぽんチャリしたら楽かな♪^^
ここは昔話の分福茶釜の伝承のあるお寺の名前が駅名。もちろんそのお寺にも行きましたよ~、でもその話は後ほどにして、まずは芝桜の庭園に向かいました。
野鳥の森フラワーガーデンへは、お土産屋が並ぶ茂林寺前を通り、この先の遊歩道を行くのですが背の高い草の中を分けるように歩きます。
近くには蛇沼という沼もあるし湿原でもあるので、道を外れるとすぐにぬかるみになったりします。白鳥や他の水鳥もいます。
水鳥を近くで見ていたら足元の草がガサガサする。鴨のヒナでもいるのかな、なんだろうとみたらヘビでした!ぎょえ~っ!1.5mくらいで緑色っぽかったかな。驚いて動いたので、ヘビもすぐに頭を草の中に引っ込めていなくなりましたが、これには驚いた^^;。こういうシチュエーションで見るヘビなんて子どもの時以来ですから^^;さすがに近くに蛇沼なんて名前の沼があるわけですな。でもきれいな色の蛇でしたよ^^;
このコースで訪れると、ガーデンの裏になってしまうようで、仮設置の受付がありそこで入園券を買っていよいよ入ります。
ちょっとピークが過ぎていましたが、まだまだきれいな色で咲いてくれていました。芝桜の庭にピンク系22万株、青の庭と呼ばれる庭には青系15万株があるそうです。11時ごろに着きましたが、団体の観光客もいてなかなかの混雑。午後はもっと混むだろうなぁと思いながら庭をぐるっと散策。
お目当ての花で描かれたドレスと指輪の絵の前には、記念写真の列が出来ていました。
人気のスポットですもんね。ちょっと外れて撮ってみましたが、これではやっぱり分かりにくいです^^;
昼過ぎてお腹が空いたので、青の庭の方へ移動して食事をしてましたら、 気になる張り紙が売店に。
キュウリ100円?
まさか新鮮野菜として、採れたてのキュウリを売ってる?それとも漬物?
一口かじってみました。
キュウリに割り箸を挿して、氷水で冷やしてるキュウリスティックです!
これ一本100円はボロいだろうと奥さんと笑いながらかじってましたが、つけていた氷水が塩入りだったのか、塩をすりこんでから氷水につけていたのかわかりませんが、暑い中薄い塩味がちょっうどいい感じでこれがなかなかウマいのです。さっっっぱりして涼しく感じてきたんですよね。あ~これ一本100円だけど買ってよかったなって^^;。家でも似たようなことはしますが、大抵その時は味噌ですから、今年の夏は塩は今度やってみよ^^。
青の庭の方はこんな感じです。赤い花を見てきたあとはこの青い色はさらに綺麗に見える気がしました。
蜂は仕事中
◇ ◇ ◇
芝桜を満喫して、来た道を戻るように今度は茂林寺へ。
最初に書いたように、ここは分福茶釜の昔話の舞台になったお寺です。タヌキにまつわる話しが伝わるお寺なので、門をくぐると両側にタヌキがずら~っと並んでお出迎えです。みんなそれぞれに顔や格好が違うので、じっくり見るのも面白いかもしれません。そういえば茂林寺前駅にもタヌキがいましたもんね。
この時期はツツジが両側にありましたが、桜の季節はここもかなり綺麗な花見スポットでもあるようです。
ところで、ぶんぶく茶釜の話、 実は二つあるというのをご存知でしょうか。
一つはお伽話で、罠にかかったタヌキが逃がしてもらった男の家に現れ、助けてもらった恩返しに茶釜に化ける。この茶釜を売ってお金に換えるように言う。男は茶釜を高額で和尚に売り、買った和尚は茶釜に水を入れて火にかけたところ、タヌキは正体を現し逃げ帰ってしまう。その後は胴体に茶釜を着込んだ半化けの姿で、綱渡りなどの芸を見せて助けてもらった男と豊かに暮らしたという。
もう一つはお伽話ではなく寺に伝わる話し。
寺が栄えていた頃千人あまりのお坊さんが集まる千人法会が寺であり、接待する湯釜がなくて寺僧たちが困っていた際、守鶴和尚がどこからともなく一つの茶釜を持ってきて茶堂に備えたところ、汲んでも汲んでも湯は尽きずに千人余りの集まりにもかかわらず、その一つの茶釜だけで事が足りたのでした。誰もがその無尽蔵の妙術に驚きました。守鶴和尚は自らその茶釜を紫金銅分福茶釜と称しました。この茶釜は8つの功徳を持っていて、特に福を分ける力が強かったことから福を分ける茶釜、分福茶釜という訳ですね。
守鶴和尚はその後150年余り寺にいましたが、天正15年忽然と寺を去ってしまったそうです。後世守鶴和尚は狸の化身だったといわれているそうです。もっとも寺に来た時に、すでに老僧と伝わっていますので、その時点から150年だとしてもこれはもう普通の人間ではないですね守鶴さんは^^。
とまぁ二つの話があるわけです。一つ目は後に創作された比較的新しいお伽話ですが、二つ目は寺に伝わる伝承です。
そしてその分福茶釜が公開されているのです。見えづらいですが、これがいくら汲んでも湯が尽きないと言われるその茶釜です。
このほかにもタヌキにまつわる寺らしく、寺の外や中にはタヌキのぬいぐるみや人形、剥製などが納められていました。中には、これはちょっとタヌキじゃないだろうと思うものもありましたが^^;(ぼのぼののアライグマくんのぬいぐるみとか・・・^^;)。
寺内には狸コレクション室というのがあって、剥製や置物なんかが置いてありました。でも~これはちょっと余計じゃないのと思いましたが・・・。^^;
これはちょっと・・・
それにしてもこの日は暑くて、ちょっとしたお土産でも買おうかと思いましたがお店はスルー。お土産通りの下を見るとマンホールのふたにもタヌキが^^。
近場ですが、久しぶりに田舎風景も見られたし味わったし、電車に乗って初めてのところにも行けたし気分は上々。もっともこれ以上暑くなったら来れません・・・。群馬って毎年最高気温を記録するような所ですよね・・・北国産の自分にはつらすぎるところですから~夏はごめんなさい^^;
どうもっす。キュウリスティックうまそうですね^^
たぶん、微妙な塩加減をだすのも手間だし、売れ残りもでるだろうから100円はそこそこ良心的な値段じゃないすか?^^;
by なかば (2008-05-18 21:39)
なかばさんこんばんは。
まぁ売る時は100円かなー、やっぱり。スーパーへ行ったら、5本くらいでも100円てこともあるじゃないですか。
それを思うとそれほど良心的とは思えませんが。それに発泡スチロールの箱に氷を泳がせて、キュウリを漬けてあっただけですからねー。
んでも、さっぱりして美味しかったから満足しました。この場合ソフトクリームを食べるより美味しく感じたもんね^^。
是非自分でもやってみよう。
by そーすけ (2008-05-20 00:49)