シャガール

観たかったシャガール展、初日朝から行ってきました。

ロシア出身のシャガール作品を、同時代のロシア絵画と対比させて同時に展示させて、ロシアの美術史に位置づけようとするという試み。パリのポンピドーセンター所蔵作品により実現したとのことですが、かつてシャガール自身も願っていた企画だとか。

シャガールというと、高校時代の美術の教科書にも載っていた。
パンフレットにもあるような、こんな不思議な絵を描く不思議な人というイメージなので今回はぜひ観たかった。

シャガールは1887~1985というついこの間まで活躍していた画家というわけですね。抽象的とも具象的ともつかないような、特徴的な作品が多いですね。

展覧会自体は比較的小規模で、彼の作品は70点、それに加えて同時代のロシアの芸術家の作品が約40点です。込んでいなければ1時間ほどで観られると思います。

このパンフレットにあるような有名な作品はもちろんですが、自分自身とっても圧巻だったのは、1967年ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で演じられた、モーツアルトの歌劇「魔笛」の舞台美術資料の展示。当時全盛期だったシャガールはこの公演の舞台美術を依頼され、この時に作成した舞台背景幕、舞台衣装などの下絵・デザイン画が約50点が一堂に展示されています。

魔笛は時代や人物設定が現実世界から離れたお伽話みたいなもので、原作を尊重しながらも自分の解釈で、ユニークで幻想的な自分の世界を舞台に持ち込みました。舞台幕や役者の衣装にパステルカラーで浮遊する人が書かれていたり、絹や金銀の塗料で華やかに飾られていたりと、それはシャガールの世界そのものです。当時幕が開いた瞬間の客の反応はどんなものだったのかなと想像すると楽しくなります♪

10月11日まで東京は上野の東京藝術大学美術館で、その後は福岡の福岡市美術館で10/23~来年2011年1月10日まで開催です。お近くの方は是非オススメですよ＾＾

タグ：メトロポリタン歌劇場 魔笛 東京藝術大学美術館 シャガール

コメント 8

こんばんは。
シャガール展が開催中だったとは初めて知りました。
東京では展覧会が多くて、いつも終わってから「あぁ・・・」って気が付くんです＾＾；
いつまでも田舎気分なのでついていけません＞＜
by ことり (2010-07-04 20:33) 

ことりさんこんばんは＾＾
シャガールやってます♪
初日でしかも土曜日でしたが思ったより混んでいませんでした。
10月までやってますので、是非に観に行ってはいかがでしょう～。
西洋美術館の無料の日にはしごしてみるのもいいかもです。
by そーすけ (2010-07-05 23:58) 

シャガール、いいなぁ。見にいきたいなぁ.行きたいと思ってもなかなかいけない。。他のところでもいろいろおもしろい展示してるから行ってみたいが、休日になるとわすれてるし＾＾；bunkamuraでやってる展示も見にいきたい。しかし、気がつくと展示期間はおわっているのであった＾＾；
by なかば (2010-07-11 10:24) 

なかばさんどうもー＾＾
10月までやるのでまだまだチャンスはありますよー。
これから都心は暑いけど、思い立ったら行ってみましょー。会場はフランスの現地の展示環境にあわせてるので、すっごく快適でした。梅雨時の日本に来て、カビたり醸しちゃったりしたら大変ですもんね＾＾；
by そーすけ (2010-07-11 19:35) 

早っ！雨にも負けず、梅雨の湿気にも負けず、素早いですね！私も唾、いえ、目を付けておりました、ええ。むっしょ～に、見たくなるんですよね、シャガール。十数年前、表参道で個人のシャガールコレクション展をやってまして、はい、会社を早退して行きましたよ私。シャガールの新婚時代をテーマにした頃のが特に好きでして、まさにその頃のコレクションだったので仕事をブン投げて行きました。想定外に、私ひとりしか来ておらず、いや～あれは贅沢な空間と時間でした～。行きつ戻りつ、立って座って、一枚一枚、堪能したあの時間は忘れられません。あ、シャガールに特化してないですけど、高階しゅうじ(←漢字忘れました～すんまそん)著『名画を見る目』という本(上下)はオススメです。高校3年の時に、受験勉強より大事だと言われて読みました。受験より大事だと言われて絵画展にも行ったり･･･そのせいで(？)受験はサクラチルでしたが、心にはサクラサクでした～。さすが名画！
by となりのドロロ (2010-07-13 00:37) 

お、ドロロさんこんばんは～
こうやって夜中にこんなことしてるのが落ち着きますな＾＾
さてさて、コメントありがとうございます。
シャガール早いっしょ＾＾（笑）。上野は京成一本で行けて近いんですもの。おほほ。＾m＾
展覧会は落ち着いて観られるのは一番ですよね。そうそう行ったり戻ったり座ったり寄ったりと、気ままに気の向くにまかせてですね。
個人の所蔵の作品展示ですか。それは貴重な機会でしたね。羨ましい。
ということは、ドロロさんは絵の関係は好きで詳しいんですね。自分でも描いたりしますか？
自分は絵画じゃなくて主にデザインぽいのなら描いてました。美術やってたくせに絵は下手くそです＾＾。あ、漫画なら首突っ込んで描いてましたよ＾＾（笑）
自分も美術習った高校の先生には、絵画の展覧会があったら絶対見とけと言われましたねぇ。
高階秀爾さんの名画を見る眼とは、上下ではないですがこれでしょうか。新書版で出ていますね。
http://www.amazon.co.jp/%E5%90%8D%E7%94%BB%E3%82%92%E8%A6%8B%E3%82%8B%E7%9C%BC-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E9%AB%98%E9%9A%8E-%E7%A7%80%E7%88%BE/dp/4004140641
絵画ではないですが、漫画の原画展なんかも負けない名画展だと思っています。赤塚不二夫、高橋留美子素晴らしかった。
by そーすけ (2010-07-13 23:28) 

そーすけさんのブログ読んでから気になっていたので
今日行ってきました。
「魔笛」に関しての展示は、入り口（？）からして凄かったですよね。
シャガールの絵の中には「魔笛」の世界観を感じるものがあって、
以来されたのも頷けますね。

DAIGO氏の絵、かわいかった…
by ふう (2010-07-14 00:03) 

ふうさんこんばんは♪
行ってきましたねー＾＾よかったですよね。ゆっくり観られましたか？
魔笛の展示は知らなかったのですよ。あれはかなわないことですが、この目で観たかったなぁと思いました。
しっかしあんな大仕事をやってのけるなんて凄いわ。
by そーすけ (2010-07-14 00:52)