ポストカード [くま屋の入荷便り]
今日も佐倉の国立歴史民族博物館のショップを覗きに。
ポストカードはなかなか良いのがある。昭和をテーマにした展示があるせいだと思いますが、博物館のオリジナルじゃないけどいい感じのものはどんどん置いて欲しいなぁ。アーティストは安久津和巳さんで、調べてみたら「あ~!」って。ムーやQuarkの表紙を描かれている方ですね。
上のようなレトロ銀座のシリーズはまだあるようですが、大きな絵で観てみたいなぁ。街行く女性の服装が素敵ですよね。
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さて、妖怪シリーズ(?)のカードも増えてまして、これは妖怪じゃないんですが、ナマズが切腹してる鯰絵(なまずえ)です。
鯰絵というのは、主に江戸時代の安政地震の後、短期間に描かれた絵のようで、大鯰が大地震を引き起こすという民間信仰に基づいていて、地震から身を護る護符やおまじないとして出版されて流行ったという。
手前に大地震を引き起こした張本人の鯰。後方にいるのは、右は長者、左に薄墨で描かれてるのは地震で亡くなった亡者。
皆、鯰に怨みをはらしに遥々るやって来たものの、背中に矢が刺さってる(後ろの雲の上の人が放ったらしい)のに、憎めない顔をしてそれでも切腹して(自腹を切って)、小判をザクザク出して人間に配っている鯰を見てかえって不憫に思い、「恨みは晴れた。もう遂げた。もはや世直しだ。」と各々から声が上がったという。
地震によって崩壊した社会を再生し、再び富をを享受するための復興金として放出されるお金が、広く世の中に共有されるべきで、長者も亡者もそんな世の中の有り様を納得したからか。
明日9/11は震災からちょうど半年ですね。平穏でありますように。
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