風立ちぬ [映画・テレビ・漫画]
ジブリの「風立ちぬ」。初日の初回上映を観てきました。
この作品の上映時間は126分と長いし、最近ジブリ映画は説教臭いし、ちょっと腰が引けていたので、「う~ん・・・」と思っていたんですけど観てきました。結果から言うと良い映画でしたよ。
今回のジブリの映画「風立ちぬ」は、模型雑誌月刊モデルグラフィックス紙上で連載されていた、宮崎駿による同名の漫画が原作。
原作となった漫画の掲載誌が模型専門誌であるがため、その内容は模型初心者・・・というか、その世界に興味がない人には、用語などさっぱりわからんという内容かもしれません。それゆえ宮崎さんが最初に映画化の話がった時に、「あれは個人的趣味の世界」だからと、乗り気でなかった理由の1つだと映画のパンフレットに書かれてます。
《これより少しネタバレしますので注意》
ゼロ戦の設計者堀越二郎の半生を描いた作品とうたわれていますが、半分はフィクションです。特に後半からは、結核を患っている菜穂子という女性とのロマンスが織り込まれますが、実際には堀越二郎さんは、当時すでに結婚していたらしいですしね。
男ってのは、おじさんになっても、いくつになっても、心には戦車とか戦闘機とか、自動車とか列車とか、わしづかみにされる心のアイテムを持っているもんです。この映画は、そんなピュアな男の子心を急降下爆撃!(笑)。決定打は菜穂子という、当時は不治の病である結核を患った女性との儚くも切ないロマンスですね。(こういうのはおじさん世代にはたまらないシチュエーションなわけでして・・・いやそのぉボソボソブツブツ)
今回の映画は子供向けではないため、宮﨑さんも意識したんだなと思ったのは、ヒロインである菜穂子のビジュアル。今までの作品で描いてきた女性とは明らかに違っています。少女でも母でもなく、女性なんですよ。
今作品がフィクションならば菜穂子とはどっから来た?そもそも堀辰夫の同名小説「風立ちぬ」がこの映画のモチーフになっているのです。その堀辰雄の小説「菜穂子」から来ている名前ではなかろうかとのこと。話の関連性はないようですけど。
つまり、ジブリ映画の「風立ちぬ」は、宮崎さんの妄想と趣味が、好きなように盛りこまれたフィクション映画ということです。今までのジブリ映画と同じようなつもりで、小さな子供を連れて行くと、途中で飽きられて劇場内を走られるようになるかもしれませんのでご注意を(笑)。
映画が終わった後に席を立ちながら観客の反応を観察してみたのですが、頭の上に「?」をつけてる人が結構いたように見えました。特にお若い方々。
最初に良い映画と書きましたが、それはその通り良い映画でした。それは間違いはないんです。聞き方を変えて、面白い映画かと聞かれたなら、面白くないよ、でも良い映画ですよって答えになるかな。
原作の漫画の紹介はこちら。
主題歌は荒井由実「ひこうき雲」。これって1973年のファースト・アルバムに収録されている40年も前の曲。彼女がまだ10代の時の曲ということになるわけで、改めて彼女の才能に驚きます。
他の方々もこの曲は歌っていまして、意外に(失礼)松浦亜弥さんの歌がいいので貼っておきます^^。
今日、観てきました!
私の感想もそーすけさんと同じです。それに子供には難しそうですね(^^;)
いま、かぐや姫の番宣映像が気になってます!爆走してたのはかぐや姫ですよね?どんな話?!
by たかち (2013-07-23 20:08)
☆たかちさん、こんばんは♪
お、たかちさんも観ましたか。
ええ、トトロとかいつものジブリのつもりで、小さな子どもを連れて行くと飽きられて大変なことになりそうな映画ですよね。
もちょっと時間置いたらもう一度観に行こうかと思っています。
さて、本当は同時公開だったはずの高畑さんのかぐや姫。秋公開ですね。
そーなんですよね、予告は爆走してましたけどどんなお話なのか?
秋まで待ちますか、「姫の犯した罪と罰」ですからね・・・
by そーすけ (2013-07-24 01:01)
K.Mさんスゴイスゴイやったね!
こちら一人者。貧乏神が付いてるって感じですーぅ
by 浅見豊彦 (2013-07-25 21:42)