田原坂へ② [くま旅百景]
雨は降る降る じんばは濡れる 越すに越されぬ田原坂
西南戦争での、この地にちなんだ民謡です。この歌のような天気になってしまいましたそうとう降ってます。旅行初日に来た身にとっては、動きづらく残念なところもありますが、当時の空気の様子を体験できると思えば、それもまた嬉しいもんです。
本当は坂の下でタクシーを降りて、徒歩で歩いて道の狭さや周りの様子見ながら登って来たかったんですが、それは断念。それでも坂道の狭さと見通しのかげん、切り立った道の両側の竹やぶの様子なんかは、運転手さんのわかりやすい説明もあって、タクシーの中からも見れました。
この階段の上に、目指す熊本市田原坂西南戦争資料館があります。
しっかし、雨で煙って遠目が見えないぞ。
資料館エントランス。ここから山砲の展示やパネルなどでワクワクものです(ここまでは無料)。
中はもちろん多くの展示があります。現地にこれだけの資料館があってくれるのは嬉しいですよ。
両軍の装備などの展示は興味深い。この展示の前に、短編映像とスタジオセットを組み合わせた展示があって、立体サウンドがとても迫力があります。目の前のセットの草が、ガサガサ揺れて人が出てくるんじゃないかと思うようなリアル感。これはなかなか必見ですよ。
両軍が使用した銃や弾丸の展示。もちろん刀剣類もあります。
戦闘が激しかったため、今でも弾丸や薬莢が周辺から出土することもあるという。これは出土した場所を切り取ってきての展示ですね。
資料館の外には有名な「弾痕の家」。残念ながら当時のものではないのですが、当時実際にあった建物をそのまま再建したもの。壁におびただしい弾痕が見られます。
民家に砲弾の着弾した際に傷ついた柱ですね。最近まで家も残っていたそうですが、数年前の熊本地震で残せなくなり、柱だけこちらに展示されているようです。
そして当時にさかのぼったお天気カレンダー。資料館に行ったのが3月10日なので、ちょう田原坂が戦場になっていた時期と被ることに!このカレンダーを見ると、当時もほんとに雨だったようで・・・。この日のような雨だったとしたら、戦うにはお互いに過酷な条件・・・と、1877年まで意識が飛んでしまいましたよw
ほれ、こんなに煙っている。しかもとても寒かったんですよねぇ。
来訪記念
それとこれ、一見腐った方々の薄くて濃い同人誌に見えますが、これは資料館の公式フリーペーパーです。年に一回刊行されているそうです。とっても人気があるということです。これは一冊ずついただいてまいりました。
見た目と違って記事の内容は濃くて、ちゃんと読み応えがあります。これは素晴らしい
列車の関係で、2時間くらいしかいられなくて残念でしたが、次回いけたらガイドの方にもお願いしてもっとじっくり回ってみたいところでした。あ、やっぱり周辺もゆっくり歩いてみたいよなぁ。
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