コトノバドライブ [映画・テレビ・漫画]
久々に芦奈野ひとし。
「ヨコハマ買い出し紀行」から「カブのイサキ」ときて、最新作はこの「コトノバドライブ」講談社の月間アフタヌーン連載中の漫画です。タイトルもよく意味がわかんないんだけど、「ことのば」って「言の葉」のことかな。とか、わかりません。
この方は「ヨコハマ買い出し紀行」で初めて出会い、ものの見事にはまってしまったという。今回のコトノバドライブも不思議な空気の作品で、これもいつもの芦奈野ひとし風と言えばその通りなんですけどね。
最初のヨコハマ買い出し紀行はSFで、滅びの美しさを漂わせた不思議な作品でした。次のカブのイサキはなんだかよくわかんなかったw。単行本は買って読んでたんだけど、最終回が唐突というか何にもタネあかしもなく、これは作者が飽きたんだろうとか、打ち切られたんじゃなかろうかと憶測が飛んでたっけ。実際のところはどうだったんだろ。
で、今回のコトノバドライブはSFではなさそうなんだけど、ちょっとまだ(またw)わけがわりません。主人公はパスタ屋でアルバイトしている女の子。1巻だけだと家族も友達も出てこないので、どんな素性の女の子かよくわからない。そう言えば家族どころかあんまり人が出てこないので、これも人がかなり減ってしまった近未来が時代背景なんだろうか。とかいろいろと考えたりするけど、あんまりSFは感じないか。(少し不思議的な意味でのSFなら当てはまるかも。)
だけどこの子は他の人とはちょっと違う景色を見てしまう能力があるらしい。バイト先のパスタ屋へ通う行き帰りや休日にどっか行った時に起きる約5分ぐらいの不思議なエピソードが描かれる。どうもこの子は他の人とはちょっと違う景色を見てしまう。その場所に残っていた誰かの思念や記憶のようなものを。中に読んでてちょっとゾッとするような展開もあったりしますが、嫌なものじゃなく心地よい違和感とでもいいましょうか。
次の2巻が楽しみですが、連載しているアフタヌーンは月刊誌だから年内に出てくれたら良いかって感じですかね。忘れないようにしないとな
コトノバドライブは、こちらで少しだけ試し読みができます。