秋の夜長にエントリー~攻殻機動隊SAC1 The Laughing Man [映画・テレビ・漫画]
ここ何年か面白いと思って観ているアニメがある。
攻殻機動隊シリーズ。既に第2シリーズの放送もDVDリリースも終わってしまってるが、なんとなく繰り返してみてしまう。
アニメもドラマも、面倒な気がして観なくなった頃、たまたま深夜TVでの放送を観て衝撃を受けた。(そもそもドラマは今も全然観ないので、まったく話題についていけない。)
アニメといえば女の子キャラクタがかわいいとか、人気声優が出ているとか、いわゆる萌え系で人気が引っ張られるようなことで盛り上がっているのがいやだった。
そんなときに観たこの攻殻機動隊は目から鱗が落ちた、なんという綿密なストーリーと設定、単なるSFアニメじゃない。舞台は未来のネット社会だが、なんと現在と同じような問題を含んでいるのか。国際的にある民族と地域の混乱と対立の問題。ネット社会といっても人は必ず地上のどこかで生活している。随所に強烈なメッセージを織り込みながらハードボイルドなストーリーが展開する。
登場人物はほとんどがおやじばかり、このおやじがかっこいい。もう気持ちいいくらいにオヤジばかりで、これがみんなかっこいい。萌えキャラはなし。とはいっても草薙素子という、かなりきわどい格好で登場する女性キャラクタはいる。主人公でまぁこのきわどいのは原作も原作だし、これはある意味狙ったところなのでしょうが、それだけで引っぱられていないことは観ればよくわかると思う。かっこいいオヤジたちの上司にあたり、オヤジ以上にかっこいいわけだ。
重厚なサスペンスタッチのドラマでありながら、ハイテンポで進む刺激的なアクションが職人的に上手くミックスされて見る側を取り込んでいく。これはかつての「太陽にほえろ!」や「西部警察」などの熱血刑事ドラマ色が漂っているせいだと思う。そもそも政治問題も関わっている設定なので、話が複雑でわかりにくく感じることもあるだろうが、テンポのよさにそれもあまり気にならなくなるはず。
第1シリーズの中心テーマである笑い男事件をまとめた総集編DVDが最近出た。
140分という映画にも匹敵する長さ。新カットや録音の追加でもはや攻殻機動隊<特別版>?
これから夜が長くなるので、お楽しみにまたひとつエントリーした。
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2005/09/23
- メディア: DVD
なぜか年に1度、ビデオ(DVD)を1週間に約20本見たくなる時があります。
その時、見る1本に入れます。
by goinkyonosora (2005-10-04 15:37)
いいですよこれ。自分はしばらくはまってます。
レンタルで借りまくり観まくりでした。
気に入ったら総集編じゃなくて本編もご覧ください。
by そーすけ (2005-10-05 01:30)
私も攻殻機動隊が好きです。
先週やっと2nd GIGを見終わったばかりなのですが。
でもSACの方が私好みだったかな。
サリンジャーが好きだからでしょうか?
最後の方のタチコマのシーンは何度見ても泣けちゃいますよね(><)
by (2005-11-05 16:14)
どうもどうも。
自分も笑い男の話にははまりました。
バトーさんも、他のみんなもかっこいいので。
タチコマは、俗に言う追悼盤CDも持ってます。SAC2でもそうでしたが、泣かせますよね。
by そーすけ (2005-11-05 17:58)