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上野公園散策③ [くま散歩]

いやぁ・・・上野公園散策③ということで今回が最終回(ちなみに前回の②はこちら)。

この記事2月23日に下書き保存したきり(So-netの大メンテ前ですな)、今日になってしまいました。

続きを書こうと思ったら、季節的に全然違うことが書いていて頭を抱えてしまい・・・。そりゃそうですよねぇもう2ヶ月以上たってますからね。ちょこちょこと直しならが、今更ながらですがUPいたします^^。時期的につじつまが合わない所があるとすればそういうことでございます~^^。

すっかり春を通り越して夏かよってくらい暑いGWになってるみたいですね・・・。と思っていたら明日は雨の予報がでました。GW後半の学校が休みに合わせて旅行などしようとしてるかたにはちょと心配ですね。

さて、毎度の事ながら忘れた頃に記事にするんですが・・・、前回からの続きで上野公園散策の本来の目的地である国立国際子ども図書館の話。行ったのは2月2日だったと思うから、我ながら今更の記事に恐縮してます^^;お許しを。

博物館動物園駅跡の角を曲がると、すぐにその建物が見えてきます。

国際こども図書館

近づくごとにその品のあるきれいな建物がよく見えてくるので、眺めながら前を一旦通り過ぎてまた反対から眺めてみたり、さすがに「国立国際」と冠が付く。

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建物は1906年に創建された、帝国図書館を再生して利用しているのだそうで立派なわけです。入り口でもらえるパンフレットには、「内外の児童書とその関連史料に関する図書館サービスを、国際的な連携の下に行う児童書のナショナルセンター」と説明があります。

board.jpg ←下の写真の左下側に見えるプレート

そもそもここを知ったのはチヨロギさんの記事を読んでのことで、建物の景観と中の様子を知って、これは是非自分も行って見なければと、わけが分からないけど使命感みたいなのが湧いてきたからなんですよね。直感的になにかが来てしまったんでしょうかね~^^。

front1.jpg

建物は3階建てで、1階は入り口とカフェテリア(天候がよければ、テラスでは持ち込みのお弁当もOK)、それと自由に絵本が読める部屋の「子どものへや」と「世界を知るへや」があります。これはもちろん大人も利用できますけど、子ども向けの世界の絵本や、国際理解を深める資料がある部屋です。世界を知るへやは、帝国図書館時代には貴賓室だったところだそうです。そのほか「おはなしのへや」があり、定期的に「おはなし会」が行われているそうです。

Guide.jpg

外観もきれいならば内部も素晴らしい。歩くたびに写真を撮ってたんじゃないかと思うくらい撮りまくってきました。ドア、廊下、窓、階段・・・とっても素晴らしいのですよ。触れるし歩けるしね、現役で使われているってのが良いですね。

素晴らしいので写真を続けて貼りこみます^^;

door1.jpg

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door2.jpg ←この重厚さが^^

akari.jpg ←踊り場に下がる灯り

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kaidanzm.jpg

2階は資料室になっていて、日本やアジアで刊行された児童書や関連資料や、教科書などが見られるようです。

3階は展示フロアで、本はもちろんDVDなどの電子出版物も利用できます。ホールもあって展示が行われています。自分が行った時は「チェコへの扉-子どもの本の世界-」(2008.1.26~2008.9.7まだまだやってますよ~)が開催されていました。毎週月曜休館、毎月第3水曜日休み。でも月曜日のこどもの日はもちろん開いてますよ~^^。まぁでもほんとは平日とかね空いてる日にね、ゆっくりと行くのが一番だと思いますけどね。

ch.jpg ←チェコへの扉開催中

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↑展示室からバルコニー(?)にちょっと出られますが、ガラスで仕切られた屋内です。歴史的な建造物になるので、これは仕方がないですかね。

◇ ◇ ◇ 

自分がはまってしばらく動かなかった場所があります。1階の子どもの部屋なんです。ここはさっきも書いたように、子ども向けの世界の絵本が並べられていて、本棚から自由に選んで読めるのですが、ここで懐かしいお話しの本を見つけてしまいました。

小学生の頃の国語の教科書か道徳の教科書に載っていたと思うのだけど、斉藤隆介の『八郎』と『花さき山』。どちらも民話的な話しの絵本で、話しのタイトルは忘れていましたが読んでいたら懐かしくて感激してしまいました。

八郎は、山のように大きい体ですが心優しい男ですが、荒れた海から村と村人を守るために、自ら海に沈んで八郎潟になったというお話です。他人を思いやる心を教える良いお話です。

八郎

八郎

  • 作者: 斎藤 隆介
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1967/11
  • メディア: -

花さき山のほうも、やっぱり同じように他人を思いやる優しさがテーマです。

山菜を採りについ山の奥へ入ってしまったあやは、一面に咲く花を見つけて驚いていると山姥が現れる。山姥はこの辺りに花が咲く理由をあやに教えてくれた。優しいことをすると花が咲くのだと。

あやの妹が祭り着を買って欲しいとせがんだ時に、あやは自分も欲しかったけど妹のために我慢した。その時赤い花が咲いた。花が咲く理由は一つ一つ違うけれど、それは同じ優しさがあったから。人に優しくするとき、花さき山のどこかに一つ花が咲くのだと。

こんな本に出会うと、読んでて鳥肌が立ってきました。いい歳の大人になった今こそ、こういうのを読んでハッとするべきです。花さき山のどこかに花を咲かせられる自分でありたい・・・と自分を戒めながら考える。(とは言っても難しいですからねぇ・・・心がけ心がけ^^)

花さき山 (ものがたり絵本 20)

花さき山 (ものがたり絵本 20)

  • 作者: 斎藤 隆介
  • 出版社/メーカー: 岩崎書店
  • 発売日: 1969/01
  • メディア: -

どちらの話しも、滝平二郎の版画の絵が良く合っているし、いや、もしかしたら絵に話しが合っていると言っても良いか。自分もこの絵とセットで記憶していましたし。

この両方のお話しは東北弁で書かれていますが、自分はネイティブで朗読ができそうです・・・いや、できます。^^;

◇ ◇ ◇

そういえば『ベロ出しチョンマ』ってお話しも斉藤隆介ですよね。ユニークなタイトルなので、今までずっと憶えていましたが、このお話しも自分が犠牲になって他人を救うお話しです。凶作に苦しむ村を救おうと、幼い兄妹の父が直訴するのですが、捕らえられて一家が処刑されることになる。刑場で怖がる妹を慰めるために、兄がベロを出して間抜けた面白い顔をしてみせる・・・

ベロ出しチョンマ (新・名作の愛蔵版)

ベロ出しチョンマ (新・名作の愛蔵版)

  • 作者: 滝平 二郎
  • 出版社/メーカー: 理論社
  • 発売日: 2000/11
  • メディア: 単行本

この話しはもちろんフィクションなのですが、これって実は千葉県に伝わる『佐倉義民伝』がベースになっているらしいのです。

時代は4代将軍家綱の頃、当時佐倉藩の当主が幼少だったことを良いことに、家老が私服を肥やすために領民に重税を科した。これに対し佐倉の名主である木内(佐倉)惣五郎たちは嘆願を繰り返すが聞き入れられない。思い余って惣五郎は将軍に直訴し、ついに減税がかなうのだが直訴は極刑、惣五郎はもとより一家女児達までが処刑されたという。

現在千葉県成田市に彼を祀った宗吾霊堂(東勝寺)が建っているとのこと。そういえば京成線に宗吾参道駅がありますが、駅名はこれにちなんだものなんですね。

宗吾霊堂

 


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コメント 4

チヨロギ

こんばんは! TB、こちらからも送らせていただきました。
子ども図書館、とても楽しまれたようでよかったですー^^
歩くたびに写真を撮りたくなってしまう気持ち、わかります!
全体を見ても細部を見ても、ほんとにすばらしいですもん。
ご紹介の絵本、私は読んだことがありませんが、いいお話ですね。
ぜひそーすけさんのネイティブ東北弁で朗読していただきたいものです♪
by チヨロギ (2008-05-03 01:35) 

そーすけ

チヨロギさんこんにちは^^
長い記事になってしまいましたが、コメントとTBありがとうございます^^。
ここは楽しかったですね~。
いやいや、建物の写真を撮りまくる気持ちわかりますよね。
絵本の「花さき山」は機会があったら是非に読んでみてください。ストレートに心に突き刺さるものがありました^^;
著作権に絡むかもしれないので記事では触れなかったのですが、朗読サイトがありまして、絵本のタイトルで検索するとヒットします。全編を音声で聞くことも話を読むこともできます。
自分の朗読でよければ機会があればやっちゃいますよ~。聞き取れなくても知りませんよ^^;。
by そーすけ (2008-05-04 17:14) 

かりん

こども図書館、建物の前は通ったことがあるのですが、
入ったことはありませんでした。
そーすけさんのブログで初めて内部を見ました。
素晴らしい建物なんですね。
行ってみたくなりました。
建物を見たり、本を見たり、忙しくなりそうです…
by かりん (2008-05-04 22:40) 

そーすけ

かりんさんこんにちは
出来るなら平日にゆっくりお出かけするのが良いと思いますよ^^
実際自分で見たり触ったりするともっと楽しめますから^^
是非にお出かけしてみてください~、ここはとても良いところですから^^/
by そーすけ (2008-05-05 10:56) 

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