駆け抜けた72年を目の当たりに~赤塚不二夫展 [くま散歩]
久々にしっかり晴れたし、朝から銀座へお出かけ。
今回は銀座松屋で開かれている、追悼・赤塚不二夫展を覗いてきました。
ここでの展覧会はいつも会期が短いので天気は重要です^^。松屋の周りにはバカボン父子のポスターが。銀座は外国人が多いですけど、これ見てどう感じるのか聞いてみたいなぁ。
赤塚さんは言わずと知れたギャグの帝王と言われた人。マンガを読まない人でも知らない人はおそらくいないでしすよね、ね。昨年ですが亡くなった際も、新聞やテレビではトップ扱いしました。赤塚さんは紛れもなく一時代を担った漫画家でもありエンターテイナーだったんだと思います。ギャグで駆け抜けた72年という言葉が添えられているように、そのまんまの人だったんですねぇ。
(←展覧会のチラシ)
会場内には、同人時代の肉筆回覧誌の現物や、古いものもからたくさんの原画や写真が展示されていますが、見やすくとてもスッキリと展示されています。この展覧会のデザインをされた祖父江慎さんは、とても素晴らしい仕事をしましたね。
本の装丁などのデザイナーだと思っていましたが、こういうこともされるんですね。とても見やすくて、展示を見ながら進んでいくほどに、わくわくしてくるデザインの会場でした。たっぷり2時間楽しんできました。
会場の最後のところでアニメを上映しているスペースがあるんです。これまでの赤塚作品を、日替わりでピックアップして上映しているようなんですが、この中に蛙男商会の新作「となりのヴァカボン」(約8分)がありました!これは知らなかったんですが、今回これを観れたのはとってもラッキーで嬉しかった^^。
鷹の爪団ようにすべての役を一人で演じた作品。直接バカボンのストーリーとは関係ないんだろうけど、バカボンとバカボンのパパが登場して時事ネタを展開します。これはギャグか?^^;これは~とにかく面白すぎて機会があったらまた観たいなっ^^。
日産CubeのCM(↓)に2次元のおそ松くんやイヤミなどが登場しますが、それと同じような半立体のキャラが会場内にずらりと並んでいるスペースがあるんですが壮観です。ちょっとどれか1枚欲しくなりますよ(笑)。でもやっぱりおそ松兄弟1セット並べたいねぇ。
それと、出口近くにイヤミのシェーッのポーズをした芸能人や、漫画のキャラクタたちの写真がズラリと並んでいます。総勢150名以上だそうです。ここの場所ははさすがにみんなじっくり見ちゃうので混雑しますが、ガマンして前列に並んでちゃんと見てきました。一部は公式サイトや図録も紹介されていますが、ここはナマを見ておかないと^^;
会場を出るともちろん物販コーナーがあります。今回はどうしても図録(下写真)が欲しかった。210ページくらいのオールカラーのカタログです。展示作品はもちろん載っていますが、それに加えて巻末に切り抜ける厚紙がとじ込んだおまけが付いていたり、中ほどにとじ込みのマンガが付いていたりで、面白い編集になっています。この内容と情報量で1995円なのはお得感がありますね。
バカボンのパパの格好をしてるのは、もちろん赤塚さん本人なんですが、このコスプレをさせたら、ご本人が一番似合っているのは間違いないでしょう(笑)。誰もかなう人なんていませんね(この写真の顔は嬉しそうだなぁ赤塚さん)。そうそう、こんな格好をしてますが、若い頃の赤塚さんはなかなか男前の好青年でしたよ。その頃の写真もたくさん展示されていました。
下の図録のページはデビュー前の、肉筆回覧誌*「墨汁一滴」の紹介ページ。赤塚さんは編集作業も意欲的に参加していたようです。今みたいに手軽にコピーはなかったし、あっても青焼きコピーになるのかな(懐かしい)。図録については公式ブログにも詳しく紹介されていて、図録を買った後でもなかなか楽しく読めます。
*肉筆回覧誌:文字通り原画を本のように綴じて作る本なので、大抵は分厚くて重たい本になります。当時大抵の漫画研究会では、これを同人誌として会員間で回覧しました。
物販コーナーには、他にもお展覧会限定のグッズを中心に、お菓子から盆栽、1つ限定の18金のバカボンのパパ(105万円)まで、さまざまなものが売ってます。実際売れなくても、ネタで笑わせるのが目的なのかもしれませんわな。売れても笑っちゃうし、売れなくても笑えるし。
自分は、図録の他はおとなしく絵葉書とノートを買ってきました。ノートはバカ田大学の名前入りノートです♪
実はこのノートは人気で、一度売り切れて今日からまた再販売なったものなんだとか。この辺のことは公式ブログにもいきさつが書かれていました。
このノートの表紙をめくると、バカ田大学の校歌が印刷されています。
「・・・みやこの西北、ワセダのとーなり~・・・♪」てとこと、最後の「バカ田、バカ田・・・」と連呼する歌詞だけは憶えていたんですけど、このノートのおかげで歌詞がわかりました。
「我らのノーミソタリラリラン♪」「先生もどアホで授業がパアでも♪」社会はまねくんだそうです。意味深そうな歌詞でしょ^^;
それにしても、漫画やアニメではバカボンのパパの家に、バカ田大学の後輩だ先輩だと尋ねてきますが、バカボンのパパは一番まともでしたよね。腕の良い植木職人ですし。
銀座松屋の会期は9/7が最終日で、もう時間がありません。(短い会期が残念!)
でも、これからは約2年かけて全国で同様に展開していくようです。機会があったらタリラリラーンと出掛けてみても損はないと思います。破天荒でユニークで、でも愛されてすごい人だったんだというが改めて実感できるんじゃないかと思います。
本人、『これでいいのだっ』て言ってるんだろうな。
(ベタだけどやっぱり〆はこうなる^^;)
バカ田大学のノート、ほしい!!(笑)
ナンシー関展のときもそうでしたけど、
デパートの展覧会って、会期が短いですよね。
気がついたら終わってる( ̄ー ̄;
ステキなグッズを手に入れて、蛙男商会のアニメも観られて、
ほんとに充実した一日でしたね! うらやましいです。
(土日は仕事で家に引きこもっていました・・・)
デザインが祖父江さんというのもnice!
そうそう、若いころの赤塚さんはカッコいいです、崩れてなくて。(>▽<)(笑)
by チヨロギ (2009-09-10 00:56)
あっ、niceが666だ!
・・・オーメン??(汗)
by チヨロギ (2009-09-10 01:03)
チヨロギさんこんばんは♪
へへ、大学のノートいいでしょ^^(爆)中身は普通の大学ノートですけどね。
この展覧会は全体的にまとまっていてデザインがとてもよかった。
見やすかったし、次は何?へーそれで?へー!!
って言う具合に(何がなにやら^^;?)良かったです^^。
そそ、赤塚さんの若い頃って、なかなかの好青年ですよね。崩れてなくて(爆)
by そーすけ (2009-09-11 00:10)
ん?ほんとだ。
666番目のniceをありがとうございます。
オーメン・・・怖かったなぁあの映画は^^;
by そーすけ (2009-09-11 00:13)