寄席 [くま散歩]
一龍斎貞友さんが近くに来るってんで、久々に寄席に行ってきました。
一龍斎貞友さんは、人間国宝の一龍斎貞水さんのお弟子さんです。最初に拝見したのはたしかもう十数年前、貞水師匠と一緒に町田か相模大野であった寄席だったと思う。
貞友さん平成16年に真打昇進になっているので、当時はまだまだだったのかな。それでも自分にとっては初めての講談だったので、とても楽しかった。貞水師匠の怪談話も一緒に観られてすっかりファンになってしまった。
やっぱりCDなんかで聞くのとは違って、目の前に観られるのは全然違いますから、機会があったらまた絶対観たいと思ってましたから、とっても楽しみにしてたんですよね~。
このポスターに使われてる写真・・・随分前のものですね。十数年前に観たときは確かに少しふっくらした感じでしたけど、昨日の貞友さんは小柄な方ですから。ちゃんと最新の写真を使ってあげればいいのにねぇ(笑)。
さて、今回の寄席、このメンバーで全席指定2000円です。なんというお得!!確かに場所は古くて席も狭くて窮屈なんですけど、この破格なら全然許す^^。 しかも前から7列目の席が取れたのでとってもラッキー。
演目はこのとおり。すぐ忘れるので、備忘録代わりに書いとこう。
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2012年1月21日14:00~ 市川市市民会館
- 柳家さん坊
《前座》 - 一龍斎貞友
演目:徂徠豆腐
・徂徠豆腐は、貧窮を経て将軍の御用学者となった荻生徂徠(おぎゅうそらい)と、貧窮時代の恩人の増上寺門前の豆腐屋上総屋主人が赤穂浪士の討ち入りと翌日の大火を契機に再会する話。 - 林家たい平
演目:二番煎じ
火の用心町内夜回りの番小屋。寒いもんだから酒や猪鍋の材料を持ち込んで飲み食いしようとする。酒は土瓶に移し火にかけて燗をする。土瓶の口から出るお茶なら飲めるという理屈。そこへ見回りの役人がやってきて、とっさに隠すが、役人も風邪を引いていて、その煎じ薬を飲ませろという。仕方なく差し出すが、もう一杯飲ませろというがあまり残っていない。役人「無いとあれば致し方ない。拙者、もう一回りしてくる間に二番を煎じておけ。」
~仲入り~ - 三増紋之助
江戸曲ごま
江戸曲ごまって初めて目の前で見ましたが、凄いで芸なんですね。綱渡りとか真剣の刃の上を渡ってゆくコマとか。大変失礼ですが意外にとっても楽しかった♪トトロを乗せたコマの綱渡りは楽しかったなぁ。いやー、曲ごまを目の前で見られてすごい嬉しかった。紋之助さん自身のキャラクターもいい^^。 - 柳家えん喬
演目:八五郎出世
江戸時代、がさつな男の「八五郎」のお話。妹のお鶴が殿様に見初められ側室となり大奥へ。そして男子を産んだことから大出世。殿様に呼ばれてお祝いにおため妹に会いに屋敷へ行ったのですが、八五郎の破天荒な振る舞いに、世話役の三太夫はハラハラ。
貞友さんの徂徠豆腐は、ぎゅっと圧縮したバージョンでしたので、今度は全編聞いてみたいもんですね。それに講談といえば忠臣蔵。ちゃんと目の前で全編聴いてみたいもんだねぇ。たい平さんはやっぱり上手いわ。お約束の笑点メンバーのネタは爆笑です。さん喬さんの八五郎出世も後日談のないバージョンなので、後日談を含めた妾馬にして全部聴いてみたいもんです。
久々の寄席で楽しんで来られて最高でした^^。